林 敏之の楽苦美(ラグビー)ブログ

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zoom RSS 第1回ヒーローズカップ 「アフターファンクション」 その4 (大阪)

<<   作成日時 : 2009/03/07 10:28   >>

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パーティーでのご挨拶に、少年ラグビーに対する思いを込めました。

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本日はたくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございます。
11月からスタートしたヒーローズカップも、天気にも恵まれ無事終了することができました。毎回、皆で作るヒーローズカップだと言ってきましたが、皆さんのお陰で本当に良い大会になったと思います。ありがとうございました。
私は常々、ラグビーとは試合前の練習、準備、そして試合前の緊張感、グラウンドでの激しい試合、アフターファンクション、全部そろってラグビーだと思ってきました。
したがって、今日のアフターファンクションは大切な大会の一部です。そこで、今日はまず楽しい時間を過ごし、懇親の和を広げてほしいと思います。それからもう一つは、スクールでラグビーの指導をしながら、子供達の教育をしている皆さんです。人間を育てていく教育と言う側面から、子供達に何を伝えるのかを考え、情報の交換をする場になればいいなと思っています。

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元々ラグビーはイギリスの発祥です。中世の頃行われていた、フォークボールと言うお祭りが、パブリックスクールにステージを変え、教育の一環として行われました。子供達に自分達の作ったルールの中で生活させて、独立心や男らしさを身につけさせようと、親たちは子供をパブリックスクールに送りました。その中でスポーツは重要な役割をしめ、町で行われている野蛮なスポーツではなく、フェアプレーの精神、騎士道精神等を身につけさせようと、教育という目的のためにルールが作られ発展していきました。そういう意味でラグビーは教育のために作られたスポーツと言ってもいいと思われます。
このラグビーが日本にも伝わり、私もラグビー出会いました。ラグビーにのめり込み、夢を描き、日本1になることを目指す中で、いろんなことを学びました。
ただ、ラグビーをやっているから素晴しいのか?と言うとそうではありません。あの子は礼儀正しいね、やさしいね、思いやりがあるね、と思われて始めて素晴しいと思うのです。要はその人がどんな心を持っているか、本当は見えないものが見えるものよりも大切なのではないでしょうか。
指導者は子供達に夢を語り、夢を引き出し、それに向かわせます。勝つことは本当に難しい、厳しい、それに向かっていくことが教育です。勝利への準備をし、壁にぶつかって何を学び、それをどう乗り越えていくか。そこに貴重な体験があります。失敗を知らない成功者はいません。負けを知らない勝者はいません。壁にぶつかったときに何に気付かせ、何を伝えてあげられるかです。

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私は、ラグビーは自分の責任を果たすスポーツだと思います。1987年ジャパンのキャプテンとして、来日した第1回ワールドカップ優勝直後のオールブラックスと戦いました。アジアバーバリアンズとの試合の後、大勝したにもかかわらず、あるプレーヤーが観戦に行っていた私に、「今日は全然良くなかった。ミスが32回あった。」と話してくれました。
その時に彼等は別に特別なことをしようとしているのではない、ルールを守る、ミスをしない、自分の責任をしっかり果たそうとしているだけだ、強いチームとは1人1人がしっかりと自分の責任を果たすチームなのだと気付いたのです。
しかし、苦しく、激しく、痛い試合の中で、自分のためだけでは人間はそんなに力を出せません。自分だけではなく、仲間のために、お世話になった人のために、チームの誇りのために、自分に与えられた使命を強く感じたときに力が生まれてくるのだと思います。
『ONE FOR ALL ALL FOR ONE』とよく言われます。大切なのは、皆のことを考えてあげられる、人のことを思いやってあげられる事なのではないでしょうか。強さはやさしさと言われます。そのために鍛えなくてはいけません。そして人間は、優しくなった時に本当に強くなれるのではないでしょうか。

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しかしながら私たちの心には、美しい心とえげつない心が同居しています。良心と言う美しく素晴しい心を真我と呼び、薄汚くエゴに満ちたえげつない自分を自我と呼びます。我々はこの心を手入れしていかなくてはなりません。善きことを思うためには、善き心が心の大部分を占めるようにしなければなりません。そうでないと、常に善いことを思い、善いことを実行することはできないのです。
人間は思えば実行します。まず善いことを思わないといけませんし、善いことを思うためには、善い心が自分の心の中の大部分を占めていなければなりません。心の持ちようによって、因果応報の法則が働き結果が変わってきます。
20世紀当初のイギリスの哲学者ジェームス・アレンは、人間の心を庭に喩えています。「心の庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔かなければいけません。それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生えてきます。もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。優れた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育み続けます。同様に、私たちも、もし素晴しい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとに清らかな正しい思いを植えつけ、それを育み続けなくてはなりません」と言っています。

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教育とは、子供の心の庭を手入れする導きをしてあげることではないでしょうか。ラグビーを通じてどんな心を育ててあげられるか。反省する謙虚な心、謙虚さを失って傲慢になってしまっては、人は成長することができません。感謝する素直な心、感謝をすれば心がすっきりし、感謝をして喜びの気持ちを持つようになってくれば、当然、他人様にも喜びを与えたいと思うようになるから、思いやりに満ちたやさしい心が自然に出てきます。
利己ではない利他の心が心の中を大きく占めるようになることを「心を高める」と言うのではないでしょうか。思いが芽生えた土壌が利他か利己かによって、違った結果が生まれます。美しいきれいな思いやりに満ちた土壌をつくることができれば、その上に思いの花を咲かせることができます。エゴに満ちた心に芽生えたものか、きれいな美しい利他の心に芽生えたものなのかによって、結果はがらりと違ってくるのです。
人間のエゴの心を原動力にして発展してきたのが現在の文明社会ですが、21世紀は利他の心をベースにした人類社会を作っていくべきです。ラグビー精神の『ONE FOR ALL ALL FOR ONE』はそんなことを意味する言葉ではないでしょうか。
それでは今から楽しく有意義な時間を過ごしたいと思います。ちょっと長くなりましたがご挨拶とさせていただきます。

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