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zoom RSS 同志社大学経済学部主催 『これからの日本と企業の可能性』シンポジウム

<<   作成日時 : 2008/05/05 23:37   >>

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4月18日、同志社大学の経済学部創立60周年を記念して『これからの日本と企業の可能性』と題してシンポジュウムが行なわれました。
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経済学部自体は、130年以上前から存在したのだそうですが、今の学部体制になってから60年と言うことだそうです。記念イベントは全国の何箇所かで行なわれます。
この日の内容は2部構成でした。第1部は『これからの企業の社会的責任をめぐって』と題してパネルディスカッション我行なわれました。
コーディネーターは末永経済学部教授です。
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パネラーは京都銀行の大井常務、高崎高島屋の宇都宮社長、京都吉兆嵐山本店の徳岡総料理長の三人でした。
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そして2部は私が最も興味があった、伊藤忠商事の丹羽会長の講演でした。『これからの企業と日本の可能性』と題して信頼の大切さを説き、人づくりの大切さを力説されました。納得のお話でした。(最後に要約を載せます)
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シンポジュウムの後ホテルで懇親会が行なわれ、ご招待されこちらも出席しました。八田学長、鹿野学部長はじめ、大学関係者、経済学部出身の各企業のOB達も多数出席して和やかに式典が行なわれました。


以下丹羽会長のお話です。

丹羽宇一朗

今信頼が揺らぎつつある。信用をどう回復するか、資本主義社会は信用で成り立っている。実経済が10とするが 信用で成り立っている経済は10倍くらいある。金融界は信用の回復に躍起になっている。
政治もそう。ブッシュ、イラク、ヒラリー、オバマ。
日本を考える上でも、信用信頼が全てのベースだ。先生に対する信頼、友達の信頼、人生を歩く上での信頼信用 家庭内の信頼。失ったら世の中全て回っていかない。うまくいけない。
2500年前、孔子は戦国時代において必須のものとして、武器・食料・信用をあげた。食料・武器は戦国時代において必須のものであろう。日本でも銭民やかわら民等が生まれたのは、中世の大変貧しい時代であった。その時期に信用と言うものを付け加えたのはなぜか。それは「信なくして国立たず」と言うが、会社、人は信用なくして成り立たない。2300年ごろ前、アリストテレスはアレキサンドロスの教育をするに当たって最も心を砕いたのは精神の訓練だったとモンテェニューが書いている。信用決断の勇気、思いやり、弱いものに対する心。もっと得られないのが精神であり、心をどう教えるか。知識はちょっと勉強すれば身につく。幾何学や論理学を教えるよりも時間を使った。信用が大切だから。
企業においても、社会、お客様、従業員の経営者への信頼が必要。信頼がブランドにもつながる。ブランドに対する信頼は短期間で得られるものではない。何十年・・かけて信頼を繋いできている。
信頼と同じ様に、食料、食べ物も生存する要素である。水、食料、エネルギーが人類生存の3大要素、なければパニックになる。マンションも電気と待ったら大変である。
食料と人口と環境の問題であるが、地球上に人間が生まれた過去10万年の気候の変動がグリーンランドで発見された氷床より判った。数千年前まで地球はあれまくっていた。気候の変化が激しかった。数千年前から大きな変化がなく、冷期と暖期の入れ替わりはあるが、その前は何度も温度が変わることがおきていた。北国が地中海になるくらいの変化。1度で北陸が高知県の環境になる。現代は有史以来最も恵まれた環境ですんでいる。中世は今考えられないほどの信じられない生活、今の生活は本当に考えられない。
気候が良くて、食料があるときに人口が増える。気候の大きな変化の原因は、現在ではCO2といわれている。空気はN2(窒素)O2(酸素)あとはアルゴンとCO2。気温上昇とCO2の関係の可能性が強いと言われている。CO2の空気中の率は0.037パーセント。産業革命前は世界の人口は約9億人、日本は3千万弱。この時のCO2濃度は0.028くらい。それが今0.037に上がってきた。1815年インドネシアの山が大爆発して、火山灰がまわって夏のない年になった。広島の原爆の6万倍の影響があったと言われる。日本で言うと、天保の飢饉。地球の寒暖はCO2だけではないが、関係がパラレルで動いているようだ。だからCO2を削減しないといけない。地球は非常に敏感である。0.01変わるだけで環境が劇的に変わる。敏感に反応する。
環境をベース 食料のことを考えないといけない。過去100年は今の基礎を形作っている。200年前は世界の人口は9億人。100年前で16億人。今は64億人、100年前の4倍になった。大変な負荷を地球にかけている。2000年前から歴史を見ると、農業革命、工業革命。このときから人間の生活が安定し豊かになり始めた。100年で人口が4倍になり、他にも科学革命によって人間の生活が変わった。飛行機はライト兄弟からであるが、第1次世界大戦は空軍を持った国は無い。空軍は第2次世界大戦から。第1次世界大戦が終わってから、冷暖房、下水、住んでいる住居、この100年でイノベーションがおこった。今使っているものはこの100年の成果であり、そして人口が爆発的に増えた。しかしながら地球環境への付加も見えないところで4倍になっているのではないか。
環境は臨界点を過ぎると一挙に駆け上がる。氷が融けると、反射していた太陽の光が海に吸収される。幾何級数的に上がっていく。1か月31日かけて、ピーナッツを倍にしながら食べて行くと、31日目は10億粒。幾何級数とはあっという間に跳ね上がる。再生不可能になる。水の惑星が地球。火星や金星はCO2が96パーセント。地球は水があるからCO2が海底に沈んで固定する。何億年もして石油などになる。水があって始めて地球。火星も金星もCO2の塊。
この100年、人口4倍でさらに倍増するか?過去300年400年、3億くらいから増えてきた。2000年から2100年はどうなるのか?120億くらいだろうか?でも地球の重さが耐えられない。インド中国の人が我々と同じ生活をすると、食料は限界になるだろう。地球上でたえられる人間は、90億か100億だろうといわれている。増えると死んで行くだろうと思うが解らない。ただ重みに耐えられないだろう。地球の反逆か、科学が爆発的に伸びるか、人間の英知で我々の未来を決する時代に来ている。子供たちに選択の余地は無い。我々が決断をするか、国のエゴのために石油を燃やすか。この決断が洞爺湖サミット。皆で地球を守ろうよ、削減に協力しようと言う認識を持つことが大切だろう。
日本の人口と経済はどうなるか。日本の人口は1900年4300万人、7500万人1次世界大戦、毎年100万人増えて1億2000万。これからは毎年30万ずつ労働人口が減る。今は105万の出生率、多いときの50パーセント以下。日本の姿は、20年後労働人口は、学校の姿は、日本の経済をどうするか。歴史を見ると、日本には韓国中国から押し寄せている。弥生時代は、弥生民族は5〜60万人。そこへ漢民族が来た、高句麗から来た、百済から来た。多くが移住してきて中国と朝鮮人が移り住んで、地の中に混ざっているだろう。人口が一時的に増えたが、平安朝末で680万人に増えている。江戸幕府の創めに1200〜1300万人になった。江戸時代は余り増えていない。
江戸時代は結婚後、4分の1くらいは離婚、離縁している。3年子なき母親は去れ、三下半、強制離婚が多かった。
出世維持の年齢は39.3歳。6歳を無事に迎えられるのは、10人に7人以下。16歳まで生きるのは、5〜60パーセント。平均寿命は江戸の最初は30歳ちょっと。今の女性は90くらい。特殊出生率東京は1.02、沖縄が高い。 
人口減少社会の中で、いかに経済成長をするか。経済成長率は労働投入率に関係する。第2次世界大戦後は人口が100万人単位で増えていった。55年から73年のころは、経済成長率9パーセント、16パーセント。これからは人口がへるから経済成長は難しいだろう。
1950年〜2000年に、人口4倍、自動車10倍、石油7倍、電力21倍、鉄4倍、小麦米4倍、こんな環境の中で何がおきたか。1989年ドイツ、ベルリンの壁崩壊。1991年ソビエト、ロシア崩壊。IMF、世界銀行、アメリカ財務省が、資本主義の門戸をあけた。自由競争をさせるワシントンコンセンサスと言う合意を各国に広げようとした(彼等が儲かるから)。きっかけは社会主義の崩壊、資本主義の独壇場、グローバリゼーションが始まった。AFTA、ITA、規制緩和、小さな政府、各国のドアをたたいてドアを開いて、グローバリゼーション、人、金、技術が国を超えて動くようになった。昔は海外の資本にのっとられないようにブロックしようと言うのが強かった。技術も人間もブロックされた。グローバリゼーションは、技術が中国へ韓国へ、機械も海外に最先端のものがどんどん行く。餃子工場は最先端技術を持っている。問題はソフト、人間の心を育てるのは時間がかかる。
アサヒビールと北京ビールを買収したら、売っているけど金が入っていない。国営企業は金とらなくて良い。金を取りに言ったら会社がつぶれている。社会主義、東ドイツが慣れるまで20年かかった。韓国が合併したら大変だろう。
中国はあっという間に猛烈に日本アメリカ先進国を追い上げてきている。自国だけでやってきた時代と違う。外貨準備高、貿易高、ビールの消費高日本を追い抜いた。人口が10倍だからグローバリゼーションは見事に光の部分を持った。光の部分とは、安いお金で輸出し先進国のインフレが抑えられる。長期金利が上がらない。物がどんどん先進国にながれる。安いものがどんどん入ってくる。中小企業の賃金が上げられない。上げたら勝てない。賃金格差が拡大する。中小企業の労働者給料は3.1下がった、大手は企業は2.9上がった。大手は輸出参入する。迎え撃つ中小企業は安いものと対抗しないといけない。グローバリゼーションの光と影。
これから日本はどうやって生きていくのか、少子高齢化も含めて。日本は2重構造。中小企業が圧倒的に多い。会社数570万社。100人以下の事業所が99パーセント。こんな国は無い。アメリカを真似してはいけない。300人以下の事業所は99.8パーセント。大企業0.2パーセント、1万社くらい。そういう経済構造。働いている人は、大企業は13パーセント、中小企業87パーセント。13パーセント700万人の給料が2.9パーセント増えて、4700万人の人の給料が3.1パーセント減る。さて国内消費が伸びるか?官に頼らないで大企業が下請け中小企業に関与する必要がある。給料を増やして消費を増やしてそれが収益の増加になって給料が増える。この回転にしないといけない。売上を上げて給料を増やす。政府に頼ってもろくな事ないよ。官民が力あわせてやらないと駄目。
少子高齢化の中で見本の経済が縮小するのでは?違う。中国も韓国もアジアも日本の市場と思え。グローバルゼーションの時代。中国にお金が一杯落ちている、拾って来いよ。中国、ベトナム、アジアは人の集まる地域、我々のマーケットだと思って活動する必要がある。
北京のオリンピック後は、中国の経済成長は4、5パーセントにもどるだろう。オリンピック後も中国経済は崩壊しない。大国が崩壊したら、世界経済がおかしくなる。中国製品なくしてアメリカは生活できない。何買ってもメイドインチャイナと書いてある。世界は分かれられないカップル。伊藤忠は35年前に中国に出て、百数十社に投資している。海外の収益は50パーセント以上を締めている。
日本は天然資源がほとんど無い。食料60パーセント以上輸入、エネルギー90パーセント輸入、水も食料を創るのに使っている、琵琶湖の水の2,5倍かかる。見えない水を買っている。実質買っている。ケニアの人が死ぬのは真水に出会えないから。5人に1人はアクセスできない。水戦争はすでに始まっている。北京は雨量が500ミリを切り始めた。200ミリをきると乾燥地帯になる。運河を掘ろうとしているけれど簡単じゃない。6割の河川が汚染されている。 
日本には人と技術しかない。人と技術しかない国、そこに投資しないといけない。どこで金を稼ぐか、金を稼いでそのカネで生活の原材料を買わないといけない。それが日本の課題。人と技術しかないんだから、人に徹底的に投資して、良い人間を育てて人材をどう育てるか。高等教育を、食べるものを惜しんでも教育に金をかける。自由にのびのびと勉強できるように。隣にいる同世代と競争するな、世界の同世代の人と競争しろ。日本の隣のやつが寝ているからって言ってそれを相手にするな。伊藤忠は4年以内に海外に出す。海外の自分の同世代がどれだけ頑張っているか見て来い、海外がどんな生活をしているのか、その同世代と競争するため。日本人はまじめに一生懸命働くという事で優秀だった。隣の人とだけ競争するようなへこたれた民族じゃこれから何も買えないじゃないですか。
教育をしていかないといけない。東南アジアが我々の市場である。活力が十分ある。

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